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ドクターズインタビュー
予防歯科に力を入れるようになったきっかけ

予防歯科に力を入れるようになったきっかけを教えていただけますか?

きっかけのひとつとして、自分の子供が生まれたことが大きくあります。「自分の子供には虫歯になって欲しくない」と思いどうすれば良いか考えました。最初に子供の歯磨きを始めるのは親なので、正しい知識と技術を習得して貰いそれを教えていくことで子供が困らずに済む。正しい歯ブラシや歯みがき粉を使えば、そもそも虫歯の発症を防げるのではないかと考えるようになりました。
予防歯科の重要性と具体的な取り組み

予防歯科の重要性と、具体的な取り組みについて、教えてください

ハローデンタルクリニックの理念は「健口美」を守ることです。これは健やかな口の美しさを意味しています。私たちは「寄り添い・歩み寄り・健口を守る」ことを使命としています。予防歯科というよりも、私は「発症させない」ことに重点を置いています。虫歯になってしまうと、ある一定レベルを超えると元には戻らないので発症してからでは遅いのです。なぜ予防がたいせつなのか?予防の目的をしっかり伝え、患者さんにとって非常にメリットのある治療であることをお伝えし納得して貰うことが大切だと考えています。具体的な取り組みとしては、再石灰化の時間や、歯が再生するタイミングなどを患者さんにご説明しています。これらの情報を、治療中や治療後のタイミングを見計らって忘れないようにお伝えするようにしています。また、患者さんに寄り添い、歩み寄ることで、個々の状況に合わせた予防プログラムをご提供しています。この行動のすべては、健口を維持することが全身の健康と美しさにつながるとの理念からきています。
親子での予防歯科の重要性

親子で取り組む予防歯科についてくわしく教えてください

お子さんがお腹にいるときから親御さんへの教育が大切だと考えています。虫歯や歯周病で困っている方の多くは、正しい知識と技術が不足していたのだと思います。親御さんが自分の経験から学び、その知識をお子さんに伝えることが重要です。また、親子で口腔内の菌をコントロールすることも大切です。親の口腔内の菌が悪ければ子供に移ることもあるので、親子でしっかりと取り組む必要があります。
小児歯科治療における工夫

小児歯科治療で、何か工夫されていることはありますか?

まず、いきなり治療は絶対にしません。歯医者に慣れてもらうことが大事です。最初の来院時には治療に進むまでの段階を説明しています。お子さんの恐怖心を取り除き、安心して通い続けることができる環境づくりを心がけています。

最近増えている口腔機能発達不全症についての対応について教えてください

口を開けたままでいる子供が増えていますね。テレビやタブレットを見る時間が長くなったことや、食の欧米化で咀嚼回数が減ったことが原因だと考えています。
歯並びは、唇や舌のポジションの影響を受けて並びます。ですので、唇が閉じれず空いたままになると舌の圧を受けるだけとなり歯が外に押し出される状態になります。逆に舌の位置が正しくないと、唇の圧を受けて舌側に歯が倒れたりします。このような子供たちに対しては、検査をしたり、リハビリテーションのプログラムを組んだりしています。例えば、紐にボタンをつけて引っ張り唇を閉じる練習をするやガム噛みトレーニングなど、簡単な口腔機能のトレーニングをおこなっています。
定期検診の重要性とタイミング

定期検診の重要性と、タイミングについて教えてください

1ヶ月に1回の来院をおすすめしています。そんな頻度で来ないといけないの?と思われますが、1ヶ月に1回来られても年間12回しかお会いできません。残りの350日以上、患者さんは自分で頑張っていただく必要がその歯磨きの方法が正しくない場合はリスクが上がってしまいますし、正しくともどうしても磨き残しがある箇所も出てきます。その状態を続けてしまうことでむし歯・歯周病のリスクは格段に上がってしまします。通院を頻繁できる患者さんは知識も上がっていくので、正しい知識と技術が身につきます。上手な方は3ヶ月以上間隔を空けても大丈夫な場合もありますが、習慣化することが大切であると考えています。
予防歯科を通じた将来の展望

予防歯科を通じて、どのような将来像を描いていらっしゃいますか?

予防歯科を通じて、患者さんの口腔内の健康だけでなく、全身の健康につなげていきたいと考えています。また、子供たちの将来の歯の健康を守るために、小さい頃からの予防と教育に力を入れています。口腔機能の発達を促し、健康的な生活習慣を身につけることで、生涯を通じて健康な歯を維持できる社会を目指しています。
予防歯科に関する患者さんへのメッセージ

最後に、予防歯科に関して患者さんへメッセージをお願いします

まず自分の口に関心を持つことが大切です。痛くなかったら悪くないと思っている方が多いですが、痛くなってからでは遅いのです。痛くなる前に歯医者を利用することが重要です。予防というよりも、ご自身が毎日行っているブラッシングなどを点検しに来てもらう場所として歯科医院をご利用してください。定期検診を通じて、一緒に健康な口腔を維持していきましょう。